長年AGAに悩み、内服薬と外用薬での治療を続けていましたが、ある程度の効果は感じつつも、もう少し積極的な改善を望んでいました。特に頭頂部のボリューム不足が気になり、鏡を見るたびにため息をつく日々。そんな時、通っていたクリニックの医師から提案されたのが「AGA注入治療」でした。正直、頭皮に注射をするというのは少し怖かったですし、費用も決して安くはありません。しかし、医師から「内服薬や外用薬と併用することで、より高い効果が期待できる」「有効成分を直接毛根に届けられるので効率が良い」といった説明を受け、藁にもすがる思いで挑戦してみることにしました。僕が受けたのは、成長因子を主体としたメソセラピーでした。施術前には、痛みを軽減するために頭皮を冷却。そして、いよいよ注入開始。確かに、チクチクとした痛みはありましたが、我慢できないほどではありませんでした。医師や看護師さんが声をかけながら進めてくれたので、少しリラックスできたように思います。施術時間は30分程度だったでしょうか。施術直後は、頭皮に少し赤みと、何となくジンジンするような感覚がありましたが、数時間で気にならなくなりました。翌日には、ごく小さな点状の内出血がいくつか見られましたが、髪で隠れるので日常生活には全く支障ありませんでした。この注入治療を月に1度のペースで数回繰り返しました。最初の1、2回では劇的な変化は感じませんでしたが、3回目を過ぎたあたりから、シャンプー時の抜け毛が減ってきたように感じ始めました。そして、半年ほど経った頃には、頭頂部の髪の毛に少しハリが出てきて、以前よりもボリュームアップしたような気がしたのです。もちろん、注入治療だけの効果ではなく、続けていた内服薬や外用薬との相乗効果もあったのだと思います。費用はかかりましたが、あの時勇気を出して注入治療に踏み切って本当に良かったと感じています。何より、長年のコンプレックスが少しでも解消されたことで、気持ちが前向きになれたことが一番の収穫でした。