薄毛対策って効果は出るの?

2019年2月
  • 抜け毛がAGAかどうかの見分け方

    AGA

    シャンプー時の排水溝に溜まる髪の毛の量が増えたり、枕に付着する抜け毛が目立つようになったりすると、「もしかしてAGAなのでは?」と不安になる方も多いでしょう。しかし、抜け毛には様々な原因があり、全てがAGAによるものとは限りません。AGAによる抜け毛かどうかを見分けるためには、いくつかのポイントに注目する必要があります。まず、抜け毛の部位です。AGAは、前頭部の生え際や頭頂部といった特定の部位から薄毛が進行する特徴があります。これらの部位の抜け毛が特に気になる場合は、AGAの可能性が考えられます。一方、頭部全体から均等に抜けるような場合は、AGA以外の原因(例えば、円形脱毛症やストレス性の脱毛など)も考慮に入れる必要があります。次に、抜け毛の質です。AGAによって抜ける毛は、健康な太い毛と比べて、細く、短く、弱々しい傾向があります。これは、AGAの原因物質であるDHTの影響で、髪の毛の成長期が短縮され、十分に成長しきる前に抜け落ちてしまうためです。抜け毛の中に、このような細くて短い毛が多く含まれている場合は注意が必要です。また、抜け毛の進行パターンも重要な判断材料です。AGAは進行性の脱毛症であり、何もしなければ徐々に薄毛が進行していきます。一時的な抜け毛の増加ではなく、数ヶ月以上にわたって抜け毛が多い状態が続く場合は、AGAを疑う理由の一つとなります。さらに、家族歴も参考にしましょう。AGAは遺伝的要因が強く関与しているため、両親や祖父母に薄毛の人がいる場合は、AGAを発症するリスクが高いと言えます。これらのポイントを総合的に考慮し、それでも判断に迷う場合や不安が大きい場合は、自己判断せずに皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、医師の診断を受けることが最も確実な方法です。専門医は、視診や問診、場合によっては検査を通じて、抜け毛の原因を特定し、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。

  • AGA治療と保険適用の現状について

    AGA

    AGA(男性型脱毛症)の治療を検討される際、多くの方が気になるのが治療費と、それが公的医療保険の適用対象となるかどうかという点でしょう。結論から申し上げますと、現在の日本の医療保険制度において、AGA治療は原則として保険適用外、つまり自由診療となります。これは、AGAが生命に直接関わる疾患とは見なされず、多くの場合、美容やQOL(生活の質)の改善を目的とした治療と位置づけられているためです。公的医療保険は、病気や怪我の治療を目的とした医療行為に対して適用されるものであり、審美的な改善を主目的とするものには適用されないのが一般的です。したがって、AGA治療にかかる診察料、検査料、薬剤費などは全額自己負担となります。フィナステリドやデュタステリドといった内服薬、ミノキシジル外用薬などのAGA治療薬は、医師の処方が必要ですが、これらも保険適用外です。ただし、頭皮の炎症や湿疹など、別の皮膚疾患を併発している場合は、その皮膚疾患の治療に対しては保険が適用される可能性がありますが、AGA自体の治療が保険適用になるわけではありません。また、円形脱毛症など、他の脱毛症と診断された場合は、その治療法によっては保険適用となるケースもありますが、AGAとは原因も治療法も異なるため、混同しないよう注意が必要です。自由診療であるということは、治療費が高額になる可能性がある一方で、クリニックごとに特色のある治療法や最新の治療法を選択できるという側面もあります。保険診療の枠にとらわれず、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせたオーダーメイドの治療を受けやすい環境とも言えるでしょう。AGA治療を始める際には、この保険適用の現状を正しく理解し、費用面も含めて納得のいく治療計画を立てることが重要です。

  • 飲酒習慣と薄毛進行の関係性

    AGA

    お酒の席は楽しいものですが、過度な飲酒が私たちの体に様々な影響を与えることは広く知られています。その中でも、髪の毛、特に薄毛の進行との関連性について心配される方は少なくないでしょう。アルコールが直接的に髪を抜けさせると断言することは難しいものの、間接的に薄毛を促進する可能性のある要因はいくつか考えられます。まず、アルコールを分解する過程で体内のビタミンやミネラルが多く消費されることが挙げられます。特に髪の成長に不可欠な亜鉛やビオチンといった栄養素が不足すると、健康な髪の育成が妨げられる可能性があります。また、アルコールは肝臓に負担をかけますが、肝臓はタンパク質の合成にも関わっており、髪の主成分であるケラチンというタンパク質の生成が滞ることも考えられます。さらに、飲酒は睡眠の質を低下させることがあります。質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、細胞の修復や再生に重要ですが、これが妨げられると毛母細胞の働きも鈍くなる可能性があります。血行不良も無視できません。アルコールには血管を拡張させる作用がありますが、長期的な過度の飲酒は逆に血流を悪化させ、頭皮に必要な栄養や酸素が届きにくくなることも指摘されています。これらの要因が複合的に絡み合うことで、結果として髪の成長サイクルが乱れたり、髪質が悪化したり、抜け毛が増えたりといった形で薄毛の進行に繋がる可能性が考えられるのです。もちろん、遺伝や他の生活習慣、ストレスなど、薄毛の原因は多岐にわたるため、アルコールだけが原因だと特定することは困難です。しかし、健やかな髪を維持するためには、飲酒習慣を見直し、バランスの取れた食生活や質の高い睡眠、適度な運動などを心がけることが大切であると言えるでしょう。

  • 僕のAGA治療と体毛の変化体験談

    AGA

    AGA治療を始めて数年が経ちます。フィナステリドを服用していますが、治療を始める前、医師からは副作用の一つとして、ごく稀に体毛が薄くなる可能性もあると説明を受けました。正直なところ、頭髪の悩みが深刻だったので、体毛についてはあまり気にしていませんでした。むしろ、元々ヒゲや胸毛が濃い方だったので、少し薄くなるならそれでもいいかな、くらいに考えていたのが本音です。服用を開始して半年ほど経った頃でしょうか。ふと気づいたのは、毎朝のヒゲ剃りが少し楽になったことです。以前は一日剃らないと夕方には青々と目立っていましたが、なんとなく伸びるスピードが遅くなったような気がしました。気のせいかな、とも思いましたが、その後も注意して観察していると、やはりヒゲが以前ほど濃く、硬くなくなったように感じました。胸毛や腕毛についても、劇的に薄くなったというわけではありませんが、以前のような剛毛感が少し和らぎ、毛が細くなったような印象を受けました。もちろん、これはあくまで私の個人的な感覚であり、プラセボ効果のようなものもあったのかもしれません。しかし、AGA治療薬が男性ホルモンに作用する以上、体毛に何らかの変化があっても不思議ではないと、今では思っています。頭髪に関しては、抜け毛が減り、産毛も生えてきて、治療効果を実感できています。体毛の変化は、それに比べればごくわずかなもので、日常生活に支障があるわけでもありません。むしろ、ヒゲ剃りが楽になったのは個人的には少し嬉しい誤算でした。ただ、もし体毛が薄くなることに抵抗がある方にとっては、気になる変化かもしれません。AGA治療を検討する際には、頭髪への効果だけでなく、こういった体毛への影響の可能性についても、事前に医師とよく話し合っておくことが大切だと、自身の経験からも感じています。