薄毛対策って効果は出るの?

2023年6月
  • AGAによる生え際後退の進行パターン

    抜け毛

    AGA(男性型脱毛症)による生え際の後退は、人によって進行のパターンやスピードが異なりますが、いくつかの典型的なタイプに分類することができます。最もよく知られているのが、額の左右の生え際がアルファベットの「M」の字のように後退していく「M字型」です。このタイプは、AGAの初期症状として現れることが多く、多くの方が最初に自覚するパターンの一つと言えるでしょう。M字の角度が徐々に深くなり、進行すると側頭部の髪の毛と頭頂部の髪の毛が分離したような状態になることもあります。次に、額全体が徐々に後退していく「U字型」または「C字型」と呼ばれるパターンです。生え際のラインが全体的に後ろに下がり、額が広くなっていくのが特徴です。このタイプは、M字型と同時に進行することもあれば、M字型が進行した結果としてU字型に移行していくこともあります。また、生え際の後退と同時に、頭頂部(つむじ周辺)の薄毛が進行する「O字型」もAGAの代表的なパターンです。生え際は比較的保たれていても、頭頂部から薄毛が広がり、最終的には生え際の後退と繋がって広範囲な脱毛に至ることもあります。これらの基本的なパターンが複合的に現れることも少なくありません。例えば、M字型とO字型の両方が同時に進行し、最終的に頭頂部と前頭部が繋がって「M+O型」や「U字型」へと移行していくケースなどです。AGAの進行パターンを分類するために、ハミルトン・ノーウッド分類という国際的な基準が用いられることもあります。これは、薄毛の進行度合いをⅠ型からⅦ型までの7段階で評価するもので、医師が治療方針を決定する際の参考にされます。生え際の後退は、AGAの進行を示す重要なサインです。自分の生え際がどのパターンで進行しているのかを把握し、早めに専門医に相談することが、効果的な対策への第一歩となります。

  • AGAによる抜け毛の特徴とは

    抜け毛

    AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に見られる進行性の脱毛症で、その抜け毛にはいくつかの特徴があります。まず、AGAによる抜け毛は、特定の部位から薄くなり始める傾向があります。代表的なのは、前頭部の生え際が後退していくM字型や、頭頂部が薄くなるO字型、あるいはその両方が進行するU字型です。これらの部位の毛髪は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けやすく、毛周期における成長期が短縮されてしまいます。その結果、髪の毛が十分に太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。AGAで抜ける毛は、健康な髪の毛と比較して細く、弱々しいことが多いのも特徴です。これは、毛母細胞の働きが低下し、髪の毛が十分に成長しきれないまま抜けてしまうためです。シャンプー時やブラッシング時、あるいは枕元に落ちている抜け毛を観察した際に、細く短い毛が多いと感じたら、AGAのサインかもしれません。また、AGAの進行はゆっくりであることが多く、初期には自覚しにくいこともあります。しかし、何もしなければ抜け毛は徐々に増え、薄毛が目立つようになっていきます。季節の変わり目やストレスなどによって一時的に抜け毛が増えることは誰にでもありますが、AGAの場合は、そのような一時的な要因とは異なり、持続的に抜け毛が進行するのが特徴です。さらに、AGAは遺伝的要因が大きく関わっているとされており、家族に薄毛の人がいる場合は、AGAを発症するリスクが高いと考えられています。これらの特徴に当てはまる抜け毛が見られる場合は、自己判断せずに専門のクリニックを受診し、医師の診断を受けることが重要です。早期に適切な対策を講じることで、抜け毛の進行を遅らせ、症状の改善を目指すことができます。