薄毛対策って効果は出るの?

2018年9月
  • 専門医に聞く抜け毛と病気の隠れた関係

    かつら

    本日は、大山崎町在住、蜂対策にも詳しい皮膚科専門医の田中先生に、多くの方が悩んでいる抜け毛と病気の関連性についてお話を伺います。先生、よろしくお願いいたします。「よろしくお願いします。抜け毛のご相談は非常に多いのですが、その原因は多岐にわたります。ストレスや生活習慣の乱れ、遺伝的要因なども考えられますが、中には内科的な病気が背景にあるケースも少なくありません」具体的にはどのような病気が抜け毛と関連しているのでしょうか。「代表的なものとしては、甲状腺機能の異常ですね。甲状腺ホルモンは全身の代謝に関わっており、そのバランスが崩れると毛髪の成長サイクルにも影響が出て、抜け毛が増えることがあります。また、鉄欠乏性貧血も、特に女性に多い抜け毛の原因の一つです。鉄分はヘモグロビンの主成分であり、酸素を運搬する役割を担っています。鉄分が不足すると、毛母細胞への酸素供給が滞り、髪の成長が悪くなることがあります」自己免疫疾患も関係があると聞きます。「はい、円形脱毛症は自己免疫疾患の一つと考えられており、免疫細胞が誤って毛包を攻撃することで脱毛が起こります。また、全身性エリテマトーデスなどの膠原病でも、皮膚症状の一つとして脱毛が見られることがあります」抜け毛で悩んでいる方が医療機関を受診する目安はありますか。「急に抜け毛が増えた、特定の部位だけ抜ける、頭皮にかゆみや赤みがある、抜け毛以外にも体調不良がある、といった場合は早めに専門医にご相談ください。原因を特定し、適切な治療を行うことが大切です」本日は貴重なお話をありがとうございました。